フォーカルポイントを意識してワンランク上のおしゃれなインテリアを目指そう!
おしゃれなインテリアを目指そうと思っても「なんだかパッとしない」「部屋全体がごちゃごちゃしている」「なんとなく寂しい」 と感じた経験がある方もいるのではないでしょうか。その原因はお部屋の「フォーカルポイント」に見せ場がないからかもしれません。
インテリアには、統一感はもちろん、見せ場を作ることが重要です。さらに、どこへ見せ場を作るかといった要素もポイントです。フォーカルポイントという場所に見せ場を作れば、インテリアの質を上げることができます。
また築年数30~40年の中古住宅をリノベーションする際は、思い切って間取りや空間レイアウトをガラリと変えることで見せ場を作りやすくなります。
近年のリノベーション施工事例では、エントランス・玄関に広い空間を設けたり、リビングへ入った時のキッチン位置を変更したりすることで、部屋に一歩踏み込んだ時の第一印象を変え、これまでとは見違える見せ場のある住空間にされたものをよく見かけます。
この記事ではフォーカルポイントの解説と、フォーカルポイントの作り方のコツをご紹介します。
目次
フォーカルポイントとは?
フォーカルポイントを作るとどのような効果が生まれるのでしょうか。フォーカルポイントによる効果をご紹介します。
フォーカルポイントの効果
フォーカルポイントを作るとどのような効果が生まれるのでしょうか。フォーカルポイントによる効果をご紹介します。
アクセントが生まれる
何か物足りない、殺風景だと感じていた部屋の中にアクセントが生まれ、インテリアの魅力が増します。
最近のインテリアでは統一感というものが意識されています。確かに、統一感はインテリアにおいて重要な要素です。しかし、統一感を意識しすぎるあまり、インテリアに見せ場がなくなってしまい何か物足りないと感じている方も少なくないでしょう。
そこで、必要となるのがフォーカルポイントです。部屋の中にフォーカルポイントでアクセントを作ることにより、一気に垢抜けたインテリアへ変えることができます。
空間が引き締まる
アクセントが生まれると、見せたい場所と見せたくない場所のメリハリを付けることができます。これは生活感を隠すことにも有効です。生活感の出やすい場所の外側にフォーカルポイントを作ることにより、視線を見せたくない場所からそらすことができます。
見せたい場所、見せたくない場所をハッキリと分けることによりメリハリが生まれ、空間が引き締まります。
奥行きが生まれ部屋が広く見える
部屋の奥や階段下の奥まったような場所にフォーカルポイントを作ると、部屋を広く見せることができます。例えば、家具は入り口付近に背の高い家具を配置し、部屋の奥側に背の低い家具を配置するだけにし、他のものを部屋の奥に集中させ、奥行きをぐんと感じさせる空間となります。これは、奥に視線を集めることにより、奥行きをより感じることのできるようになるためです。
また、奥行き効果は鏡でフォーカルポイントを作ることで、いっそう効果を発揮します。奥に視線を集めるだけでなく鏡に部屋が映ることで、さらに広さを感じることができます。
フォーカルポイントを作るコツ
実際にフォーカルポイントを作るには、どういう手順を踏むのでしょうか。家族団らんの時間が長いリビングを例に、フォーカルポイントの作り方のコツをご紹介します。
フォーカルポイントの作り方
実際にフォーカルポイントを作るには、どういう手順を踏むのでしょうか。家族団らんの時間が長いリビングを例に、フォーカルポイントの作り方のコツをご紹介します。
①フォーカルポイントにする場所を決める
フォーカルポイントにする場所を決めます。ドアの真正面、もしくは対角線上を意識しながらどこに注目点を持ってくるかを決めることがおすすめです。
しかし、間取りの構造上必ずしもドアの真正面や対角線上にフォーカルポイント作ることができない場合もあります。フォーカルポイントとなる場所に窓やドアがある場合は視線が分散してしまい、フォーカルポイントを作ることには適しません。そのようなときは、団らん時に1番目に入る場所や、お気に入りの場所をフォーカルポイントにすることをおすすめします。
②インテリアのテーマを決める
フォーカルポイントとなる場所が決まれば、つぎはインテリアのテイストを決めます。好みの世界観や部屋全体の雰囲気からどんなインテリアにするかのイメージを膨らませましょう。
このとき、頭の中でイメージするだけでなく、好きなインテリアの画像を見るとイメージが固まりやすくなります。自分好みのインテリアを画像で見ることにより、好きなテイストの傾向を自分で把握できるだけでなく、配色や配置に生かすことができます。画像は1枚だけでなく、複数の画像を参考にすることがおすすめです。
テーマ例)
ナチュラル × ヴィンテージ
北欧家具 × キリムラグ
ラグジュアリー × 引き算
シック × 丸みのある空間
リゾート × 都会
③コンセプトカラーや質感を決める
インテリアだけでなく、デザイン的な配色は、ベースカラー70%・メインカラー25%・アクセントカラー5%がもっともまとまって見える比率だといわれています。この比率を元に、配色を決めていきます。
インテリアでは床板の色や壁紙の色など、面積の大きい部分をベースカラーとすることが一般的です。床や壁紙の色を見ながら、何色をコンセプトにするかを決定します。しかし、必ずしもベースカラー・メインカラー・アクセントカラーそれぞれを全て同じ色で揃える必要はありません。メインカラーではトーン(色の明るさ)を揃える、アクセントカラーでは同系色で揃えるなどの工夫をすれば、まとまりを持たせることができます。
また、質感も忘れてはならないポイントです。木や金属といった質感も揃えると、まとまりを作ることができます。
ですが、全て同じ質感のもので揃えてしまうと、インテリアがぼやけてしまう原因ともなります。同じ質感ばかりではなく異なった質感を少しだけ取り入れることで、アクセントとなり引き締めることが可能です。
④ディスプレイを配置する
インテリアのテーマや配色が決まれば、いよいよディスプレイを配置していきます。
フォーカルポイントでは、目線の高さである約150センチ前後にものを飾ることが理想とされています。背の高い観葉植物やフロアランプ、壁にかけることのできる絵画などはうってつけです。ウォールシェルフを利用し、お気に入りの小物を配置することも効果的でしょう。
最近では、韓国インテリアで人気の「マントルピース」という暖炉装飾を模した家具も登場しています。マントルピースを使用すれば、フォーカルスポットを暖炉風にすることも可能です。
フォーカルポイントに使える小技
ドアの正面や対角線上にあるものは見せたくない。だけど、動かすこともできない……。海外のように部屋が広くない日本では、そのようなお悩みもつきものです。
そこで、ドアから部屋へ入った位置から、本来のフォーカルポイントへの視線をさえぎるようにパーテーションを置くことで解決できます。パーテーションを置くスペースがない場合は、観葉植物や生け花などをおすすめします。この、視線をさえぎるもの自体がディスプレイとなるような見せ方をすると、さらに効果的です。
フォーカルポイントが「自然と視線のいく場所」だったことに対し、この方法は「意図的に視線の集中する場所を作る」方法です。このように、意図的に視線を集めた場所のことを「アイスポット」と呼びます。
アイスポットを使うことで、間取りの都合上フォーカルポイントを最大限に活用することができなくても、部屋の魅力を存分に引き立てることができます。
家を建てる、リフォームするときもフォーカルポイントを意識する
新築で家を建てたりリフォームをするときは、フォーカルポイントを意識したものにするとおしゃれな家へと垢抜けさせることができます。事前にフォーカルポイントを意識して間取りを考えておけば、インテリアの質もいっそう高くなるでしょう。
また、リフォームで間取りを変更することが難しい場合でも、フォーカルポイントを引き立てることは可能です。
自宅の背景にある、縁や巾木(はばき)の色に注目してください。多くの住宅では、白い壁紙にブラウンの縁や巾木という組み合わせが使用されています。実は、縁や巾木の色が壁と天井・床をくっきり区切る境目となり、視線を分散してしまいます。この色を壁と同じ色へと変えるだけでも、視線を見せたい点へと誘導することが可能です。さらに、境界線がなくなることで空間を広く見せることもできます。
おしゃれなインテリアを目指すなら改装も視野に入れて
部屋に見せ場を作ることで、インテリアのメリハリをつけるフォーカルポイント。フォーカルポイントはインテリアをワンランク上げるために、押さえておきたいポイントのひとつです。
ReFITではフォーカルポイントを意識したおしゃれで住みやすい家づくりをご提案いたします。大阪でおしゃれなインテリアの住まいを目指しておられる方は、ReFITのリノベーションやリフォームをご検討ください。
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